詩歌の待ち伏せ 下 北村薫 文藝春秋 2003年10月30日 第1刷 |
現在この詩歌の待ち伏せは(上)(下)(続)と、三巻出ています。順番を崩しながら読んできて、これで全巻に目を通すことができました。雑誌「オール読み物」に連載した内容。
それにしても、北村薫氏は小林信彦氏と並んで、本のタイトルを付けるのが上手くないような気がします。(失礼ながら)。
今回は、p27、『国歌大観』(角川書店)のCDロム版を利用しているところに興味を惹かれました。本にして索引とあわせ全二十冊という大部が、たった 1枚のCDロムに入ってしまい、しかもPCで簡単に検索できてしまう、という魔法のような時代、北村氏は縦横に検索してくれます。今から10年以上も前、 OSが、まだMS-DOSの時代に、CDロム版のプレーンテキスト化された作品群が出回れば......という神話のような話が先行しました。やっと我が国でも、 多様な分野で実現されてきているようです。
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