バ・イ・ク/講談社文庫 柳家小三治 講談社 2005年5月15日 第1刷発行 2005年5月27日 第2刷発行 |
やっぱり不思議な人です。「郡山剛蔵氏」。高座での言い方ならば「おかしな人」。
『ま・く・ら』も『もひとつま・く・ら』も、愛読書でしたから、楽しみながら読みました。寝る間も惜しんで。おかげで、今日は頭痛がしています。
バイクに乗ったのは41歳。思っていたのよりも若かったのですね。リュウマチにより乗らなくなったのが50歳過ぎ。およそ10年間。その間に北海道ツー リングを何度も敢行し、はたまた「駐車場物語」に遭遇し。だいたい、単身渡米して英語を習いに行ったというのからして、「おかしな」話に思えます。職業は 落語の師匠なんですから。(べつに構いませんが)。
この人のポイントはここかな? と思う箇所がありました。
p225
場合によっては、仕事や何かで、結構考え込むタチなものだから、ノイローゼぎみになると、夏など女房に行く先も告げず一人で車を駆って、当てどもなく出かけるということはありました。
十分に「変」です。
くどいんですね、考えようによっては。だからこそ、『ま・く・ら』の世界が出て来るのでしょう。一昨日、「玉子かけ御飯」をCDで聞きましたが、やっぱり不思議な世界だと思いました。理屈っぽくて。本で読んだときには感じませんでしたが。
コメント