こんなに面白い上野公園/とんぼの本 林丈二 丹尾安典 新潮社 1994年3月20日 発行 |
扉裏から引用
この日本最初の公園は、「西郷さん」や動物園だけではない。"文明開化""殖産興業"の成果を示す博覧会が上野の山、後年には不忍池までをも使って幾度も開かれた。初めて電車が走り、エスカレーターやロープウェイ、ウォーターシュートまであった。浮世絵、古写真、絵葉書、当時の新聞記事やカットなどを総動員して、埋もれた上野を発掘、一味違う散歩ができる。見逃せないポイントを懇切丁寧におさえた博物館・美術館巡りガイド付。
いやはや、なんとも奇天烈な地図が付されています。上野駅(上野停車場)から南には、まだ鉄路が伸びていません。上記引用にあるケーブルカーというのは、不忍池弁天堂のやや南から対岸の池之端に向けて架かっていました。エスカレーターはというと、現在のモノレールのあたりに設置されていたとあります。地図のほかにも色刷りの鳥観図があって、これがまたすごい味を出しています。史料価値もですが、この手のもの好きにとっては、とにかく手元に置いておきたくなるお宝です。
現在の地図も手書きですから、これもまた味わいがあります。
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