文学全集を立ちあげる 丸谷才一/鹿島茂/三浦雅士 文藝春秋 2006年9月30日 第一刷発行 |
珍しく新刊。この3人の取り合わせが不思議でした。アンソロジーを編むという作業は楽しいでしょう。(この際、あえて困難さは除外するとして)。文学全集とは究極のアンソロジー集かもしれません。
中学、高校時代に読みふけったものでした。どとらかと言えば、友人たちとの競争だった面もありましたが。現在の文学全集における価格暴落は目を覆うばかりです。全集の端本を集めた学生時代......。
全体の約3分の1が世界文学全集、残りの3分の2が日本文学全集です。年長者である丸谷氏がとりまとめ役的で、鹿島氏と三浦氏が丁々発止。それでも結論 がでないケースが多数。結局、入れるのか外すのか分からないままで、どうなったのかと思っていたところ、それぞれの章末に架空の全集として中身を挙げてあ りました。
毎年年末になると、ミステリーなどで今年の「ベスト○○」のような雑誌等が出版されますが、こちらの本はスケールが大きい。
コメント