[NO.265] ワンコイン悦楽堂

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ワンコイン悦楽堂
竹信悦夫
情報センター出版局
2005年12月26日 第1刷

 一種の奇書ではないでしょうか。どういう経緯で情報出版局から出されるようになったのか、わかりませんが。
 とんでもない本を見つけてしまった、というのが感想です。今後、忘れられないでしょう。折に触れ、思い出して反芻するのだろうと思っています。
 高橋源一郎氏と内田樹氏の対談を読み、不思議な興味を覚えました。本書の著者と高橋氏は灘中高で同窓。著者はすでに小学生時から灘へ出入りしており、伝説の人物だったという。中学時で谷川雁や吉本隆明などを読み、中学2年で詩が現代詩手帳に寺山修司に絶讃されて特選入賞。中学3年では小林秀雄論が校内1位になる。
 どちらかというと、これらの経歴を踏まえた対談の方が忘れられません。そうして、ブックオフで購入したワンコイン書評。プライベートで旅行中に海で遊泳していて死亡。なんともはや。

早熟とは......、この人のことをいうのでしょう。

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