日乘:Note to Self

看板建築 著者　藤森照信・増田彰久 三省堂 １９９９年７月１０日　第１刷発行

　表紙に「新版」の文字が見えます。建築探偵の代表（？）である藤森照信氏の本。日本建築学会に２７歳で「看板建築」という語を提唱したエピソードも交え、そ の看板建築を集めてあります。口絵写真のみがカラーで、本文の豊富な写真が白黒なのが残念です。代表的な家は、間取り図も載せられています。

　それにしても、バブル期にほぼ消滅したというのが、なんとも。これまでに藤森氏の他の本で何度も読み、写真で見ていた代表的な家々ばかりです。

　今回、気がついたことが一つありました。ファサードに憧れていた自分の原点の一つは、この看板建築にあったということです。うーむ。１０年以上昔に読んだり、写真を見たりしていたことは、すっかり記憶の中に埋もれていました。