晴れてはいても北風が強く気温の低い一日でした。小説家深沢七郎氏の住居、探していたラブミー牧場へ 行ってきました。(これって牧場? それとも農場? どちらでしたっけ? って、どうやらラブミー農場でした)。 かねてから場所を探していましたが、偶 然、その地を探し当てた方のサイトが検索に引っかかりました。夏には見つからなかったのですが、その方は昨年11月に探し当てたということでした。ありが たいことです。こういうことがあるとネット検索は百科事典のように感じます。
場所は埼玉県菖蒲町です。しばらく探しましたが、その方のサイトに掲載されていた写真を元に現地をうろうろすること数分。簡単に見つけられました。手作 りの表札で確認できました。「深沢」と読めます。これって、深沢七郎氏自らの手製? 針金で無造作にくくられていました。冬とあって、枯れた草木がぼうぼ うと生い茂って、寂しい光景です。建物も朽ちてきていて。深沢氏が亡くなって約20年。この地にやってきたのが昭和40年だそうですから、今から約半世紀 前のことです。文芸雑誌等のグラビア写真で見た光景が脳裏によみがえります。しかし、付近の景色は家がたくさん建ち、大きく変わってしまっていました。当 時の編集者たちは、ここまでどうやって来たのだろうか、などと考えていました。若き日の嵐山光三郎氏も駅からタクシーを使ったのだろうか、などと想像する と可笑しかったです。そういえば、クマさんこと篠原勝之氏もまた若き日、この地で書生のように滞在していたのも有名な話でした。このころの出来事では逸話 に事欠かないようです。
それにしても、下記中島撫山氏旧居が教育委員会によって掲示されているのとは大違いで、まったくの荒れはてた空き地然としているのは対照的。私が見つけ た前述の方のサイトによれば、ラブミー牧場の場所を現地で聞いても、ほとんど答えが返ってこなかったというのもすごい話。目と鼻の先にある町役場でも不 明、図書館でも不明だったのだとか。いいなあ、いかにも深沢七郎氏らしくて。
敷地の中には入れませんでしたので、氏が夏の朝、お気に入りのその椅子に座って景色を見ていたという床屋さんの椅子は見つかりませんでした。
追記
検索し直しますと、公的なサイトに「ラブミー農場」として住所まで公開されていました。そのページの下から3項目目です。それにしてもスゴイタイトルだなあ。
追記の追記
その後、削除されています。あれま。
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その後、中島撫山の旧居へ。埼玉県久喜市の駅前です。こちらは左記にリンクしたサイトから住所が簡単に判明します。この住所さえわかれば、地図検索サイトからすぐに特定できました。撫山氏は小説家中島敦氏の祖父にあたる方。敦もこの家にゆかりがあります。
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