おもしろかったけど、ちょっと長かったかな 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

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うっかりしていると、気がついたときは既に上映が終わっていたなんてことが、これまでにもよくあったので、今回は封切りからわずか5日目に映画館へ直行。


単刀直入、悪くはなかったです。
上映時間は156分(2時間36分)だそうですが、そんなにも長いとは感じませんでした。いや、やっぱりちょっと長かったかな。(笑)
途中、何度か小声に出して笑ってしまいました。異星人とのかけ合い、ジョークの連打が楽しめました。ジョークの小ネタがジャブのように繰り出されます。これが上映時間が長いと感じなかった理由のひとつでしょう。

それともうひとつの理由が音楽(挿入曲)の選曲です。
【挿入曲】を歌う歌手・バンド名(ただし1970年代編のみ抜粋)
クリス・クリストファーソン
デニス・ウィルソン
スコーピオンズ
ニール・ダイアモンド
アイク&ティナ・ターナー
懐かしい名前がこれだけ並ぶと感慨無量。(Two of usのビートルズは後ほど)。深夜放送で、洋楽ばかり聴いていたころの記憶がよみがえります(「大橋巨泉のポップス・ナウ」とかね)。これも時間があっという間に感じた理由のひとつです。

全体をとおして、がちゃがちゃした印象。
主人公の描かれ方が、がさつ。(個人的にこれって苦手なものでして。)

いったいどんな理由から、「友情」を作品のテーマとして、それも前面に押し出す演出は、必要があったのでしょうか。「友情」は(たくさんあるテーマのなかで)あくまで、ひとつの側面(サブテーマ)でいいじゃないですか。くすっと笑うだけでいいかもしれません。なぜなら、本作は正当派SFなんですから。感動ものの大作路線って、やりすぎるとファンタジーになっちゃいます。

映像と音の演出・イメージづくりで、大部だった原作の説明を回避しようとしているのでしょうか。
物語の展開がはやくて、途中でついていくのがしんどかったのは、こちらの老化脳が原因?

事前の予備知識がなくて、いきなり映画館へきた人は、いったいどこまでストーリーを理解できたでしょうか。

 ◆ ◆

そもそも原作を読んだのは2022年のことでした。すっかり記憶から抜け落ちています。このブログ内に記録してあります。

[NO.1581] プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下 リンク、こちら

ストーリーは忘れていても、さすがに読んだことは覚えています。

なんの臆面もなく異星人を描写してしまう大胆さにはびっくりしましたから。

まるでスティーブン・キングばりのエンタテインメントだなと思ったものです。

けれども、翻訳のデコボコのあれやこれやがあったことなど、すっかり忘れていました。

当然のことながら、あらすじの細かなところは、まったく忘却の彼方です。それでも、映画の画面で描かれる「あれやこれや」は、「あ、そうか!」とか「もしかすると、そういえば、こんな展開の前振りのことを意味しているのか?」という具合で、思い当たる節々がなきにしもあらず、でした。

まあ、そんなこと、どうでもいいだろう? と言われれば、そうなんですが。

ビートルズの『Two of Us』が大音量で流れ出したときには大盛り上がり。

宇宙空間に送り出される4つのカプセルに彼らの名前がそれぞれ付けられていて......、なんてことは、その直前の場面で矢継ぎ早に見せられたときには、まったく思い出すこともなくて、ポールが弾く『Two of Us』のイントロのフレーズが鳴りはじめ、リンゴのバスドラが響いてきたあたりでやっと、(加齢のために萎縮したであろう我が脳内に)原作の冒頭、掲げられていた4人への献辞云々が、霞の向こう側から、うっすらと垣間見えたのでした。

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 ◆ ◆

見終わって、「あー楽しかった」156分(2時間36分)でした。