[NO.1680] 古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話

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古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話
大城道則、青木真兵、大山祐亮 著
ポプラ社
2025年11月21日 第1刷発行
254頁

その昔、ビートたけしが言ってたことに、「オタクって言い方をこのごろよく聞くけどさ。昔の職人なんてのは、みんなオタクだったんじゃないかって思うよ。おれのおやじはペンキ職人だったけども、自分のやっていた仕事については一生懸命なところがあったもん。ふだんは酒ばっかり飲んでいたけどね。ペンキの色の配合とかさ、そりゃあ熱心だったと思うよ。」「そんな意味合いで言っちゃえば、おれの兄貴が学者やってるけど、学者だってオタクの最たるものだよなあ。自分の好きなことに向かって、研究とかさ、ずーっとやってるわけだろ?」なんてのがありました。

一般に、自分の好きなことを職業にすることはむずかしいものだと言われます。どうせなら、2番目あたりに好きなことを選ぶといいんじゃないかとも聞いたことがあります。高齢者のこれまでの体験から言えることは、嫌いなことは仕事にできないかもしれないけれど、苦手なことだったらまだなんとかなるんじゃないかな、なんてね。

3人には仕事に就くことに紆余曲折があったといいます。好きなことを仕事にするには、覚悟がいります。でも、へこたれてなんかいられない。まるで幼い子どものようです。ただし、自覚的に対応したりというところは、さすが。

出版社サイトから
「エピソードがおもしろくて読みやすい!」と話題の"考古学"エッセイシリーズ第3弾
本書に登場する考古学者、言語学者の3名は、年齢も研究対象もばらばらですが、共通しているのは「学問を超えて、古代文字の魅力に取り憑かれてしまった」こと。

取り上げられるエピソードのどれもが面白いというのに賛成。

基本的に研究対象が古代文字ってことは、言い換えれば古代文字の習得は、外国語習得の延長であるとも言えます。その外国語が苦手だった身にとっては、思い出したくない、嫌な記憶がよみがえってしまいました。本書に登場する3人は、どなたも外国語好きです。

ほかには、3人とも手書きを重視しているところも似てました。万年筆を愛用していたり。