「本の雑誌」2025年10月 鰯雲ぷかり号  No.508 特集本は聴くもの!?

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「本の雑誌」2025年10月 鰯雲ぷかり号
No.508
特集本は聴くもの!?

特集はオーディオブック。オーディブルのTVCMを見たことがある程度の認識なので、いろいろ驚くことも。その昔、カセットテープに俳優さんが吹き込んだ文藝ものを何本か持っていた記憶があります。はたして、今となってはどこにいったことやら。

現在は俳優よりも声優による吹き込みのほうが多いのだろうまでは予想できたけれど、今や複数の読み手のラジオドラマ風まであるのだとか。もちろんBGMもあるといいます。こなるともはや朗読じゃないですよね。

そういや、そのむかしNHKラジオに森繁久弥と加藤道子でやっていた日曜名作座という放送劇がありました。今でも覚えているのがジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』と深尾道典『山手線目赤駅』のふたつで、あまりにもとがったその選択にびっくりしたものです。加藤和彦がアルバム『Catch-22』を出すよりも前だったような。『山手線目赤駅』のほうは神保町で探し出しました。

話をもどすと、オーディオブックには講談社のブルーバックスまであるというのにはびっくりです。いやはや。とてもジョギングなんぞする体力はなく、あのイヤホンというしろものも耳に入れたくありません。ただでさえ、聴力の衰えを痛感してるのだから。

【気になった本】
-日本人のための世界史入門 (小谷野 敦、新潮新書 506)
 P20
-宇宙は本当にひとつなのか(村山斉、講談社ブルーバック)
 P33
-街の彼方の空遠く(高田漣、河出書房新社)
 P47
-天皇を覚醒させよ 魔女たちと宮中工作(若杉良作、講談社)
-神々の乱心(松本清張、文春文庫)