「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」展図録(2016年 前橋文学舘)

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パノラマ ジオラマ グロテスク/江戸川乱歩と萩原朔太郎/萩原朔太郎生誕130年記念・前橋文学舘特別企画展
展示期間 2016年10月1日(土)~12月18日
発行日 2016年10月1日(土)
編集/発行 萩原朔太郎記念 水と緑と詩のまち 前橋文学館
47頁

先日読了した [NO.1618]『不思議な時計/本の小説』(北村薫著、新潮社刊)のなかで、熱く語られていた図録です。Beeのトランプや初版本、生原稿、手紙のカラー写真などが何点も紹介されています。とりわけ、巻頭の江戸川憲太郎、萩原朔美による朔太郎と乱歩会見が飛び抜けていました。こればかりは百聞は一見に如かずです。

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昭和初年、朔太郎が初めて乱歩を訪問したときを、孫が再現しています。乱歩の回想に《萩原氏はその時濃紺の結城紬の羽織を着ていた》とあることから、二人の服装は《小山市協力(本場結城紬提供)》となっているのだそうです。写真の下部に、小山市協力の記載がありました。

作家歌野晶午さんの文章を面白く読みました。巻末の年表も。


目次

(カラー写真)
 乱歩邸土蔵にて  2
 朔太郎から乱歩へ 乱歩遺蔵書より  4
 乱歩作品より  5
 乱歩エッセイより  6
 手品の道具  7
 乱歩遺品より  8

寄稿
 皮膚のよろこび──朔太郎並びに乱歩 高橋 世織  10
 詩人の情熱、巨人を動かす 歌野 晶午  12
 手品と文学──乱歩と朔太郎の共鳴源 栗原飛宇馬  14

Ⅰ 乱歩と朔太郎の交流  17
   書簡にみる二人の交流  18
   互いの評価  24

Ⅱ キーワードでみる乱歩と朔太郎の共通項  31
   探偵と曲者  32
   浅草趣味  35
   パノラマ趣味  38
   身体の変容  41

江戸川乱歩と萩原朔太郎 略年譜 安 智史  44


(奥付から)
企画監修 安 智史
協力 平井憲太郎
   立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター

協力者一覧
浅草観光連盟
歌野晶午
小山市
加藤千鶴
加藤宏明
栗原飛宇馬
群馬県立土屋文明記念文学館
県立神奈川近代文学館
講談社
国立歴史民俗博物館
白井晴幸
高橋世織
谷川 渥
野本瑠美
ふくやま文学館
弥生美術館
立命館大学国際平和ミュージアム
渡辺 東
(50音順、敬称略)