値下がり『猫のゆりかご』

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猫のゆりかご/ハヤカワ文庫SF
カート・ヴォネガット・ジュニア
伊藤典夫・訳
早川書房
1979年07月31日 発行
2010年05月15日 21刷
367頁

国道沿いのブックオフに寄ると、カート・ヴォネガット・ジュニアの『猫のゆりかご』が値札シールだらけでした。

550円 → 380円 → 270円 → 110円

じつは奥の棚に税抜き600円で、おなじ『猫のゆりかご』が並んでいました。買おうか迷った末、やめて、出口に向かって歩いていると、偶然、目に飛び込んできたのが、この本でした。よく見ると、一箇所ページのマージンの部分がよれていて、1センチくらい破れています。読むには、まったく支障ありません。そのほかは、いたってきれいなものです。

かつて持っていたものよりも、縦のサイズが長い気がします。表紙の和田誠さんの絵は同じなので、上手に引き延ばしているのでしょうか。昔のものは、とっくに処分してしまったので、比較しようがありません。

最後のページに

P367
本書は、一九七九年七月にハヤカワ文庫SFより刊行された『猫のゆりかご』の新装版です。

とありました。

裏表紙の折り返しに ハヤカワ文庫SF/K・ヴォネガットJrの作品 として小説が16冊、エッセイが3冊、書名の紹介がありました。『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』が絶版になっていて、古書価がそこそこ高くなっていました。それにしても、この顔写真のヴォネガットさん、お年を召しているなあ。記憶にあるのは、シンガーソングライターのジム・クロウチに似ている面影でした。ジム・クロウチは飛行機事故で亡くなっているので、若いときの写真しか残っていません。