各週刊誌の書評から(dマガジン)220516

書評でおやっと思った本

『週刊文春 5月19日号』文春図書館

・『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』東畑開人/ 新潮社/¥1600+税
・『英文法を哲学する』佐藤良明/アルク/1800+税
・『オウムアムアは地球人を見たか?/異星文明との遭遇』アヴィ・ローブ/早川書房/¥2500+税

→ 「オウムアムア」なる存在、ちっとも知らなんだ。2017年発見という。

『週刊新潮 2022年5月19日号』Bookwormの読書万巻

『かれが最後に書いた本』津野海太郎/新潮社/¥2310-
評者:碓井広義/84歳の読書人が記す読書家のための読書エッセイ

これまでに津野海太郎さんが出している類書として2冊を紹介している。

『百歳までの読書術』2015年
老年の本選びや図書館活用法など豊富な知識と経験からくるヒントを、ユーモアと苦みを交えた口調で語っていた。

『最後の読書』80歳となった18年
自らを「落ち目の読書人」などと言いつつ少年時代の読書を回想し、蔵書の減量に挑み、晩年の鶴見俊輔や小説家・山田稔などを思う日々を綴って、読売文学賞を受賞した。

本書は前作の続編ともいえる読書エッセイ集だとしている。『百歳までの読書術』『最後の読書』は、ともに愛読書と言える。書かれる分量が残念ながら減ってしまった小林信彦さんに続く今や貴重な存在。

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バックナンバーから

『週刊文春 5月5・12日ゴールデン・ウィーク特大号』

稀代のコラムニスト没後20年 いつも心にナンシー関

命日が2002年6月12日。そういえば没後10年で出版された『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』(横田増生 著/朝日新聞出版 刊)を読んだことがある。いい本だった。没後20年のいまでも、こうして特集が組まれる魅力!

記事タイトル
・清水ミチコ「私が一番笑った話」
・テリー伊藤「同じ感性を持っていた」
・横田増生「書くものにハズレなし」
・えのきどいちろう「日本3位の実力者」
・佐久間宜行「心の中にずっといます」
・担当編集者座談会「面白くて豪快なお嬢さんでした」
・テレビ消灯時間 傑作選

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津野海太郎さんのwikiに

また、高橋悠治が主催していたミニコミ『水牛通信』の編集も担当。

とあった。『季刊・本とコンピュータ』の編集長をやる前のことだという。で、水牛通信 を検索すると、おやまあ。充実したサイトが出現した。リンク、こちら
「水牛のように」最新の2022年5月号に四釜裕子さんの文章が載っていた。どうやら電子化作業をしているらしい。