[NO.1521] レンズが撮らえた150年前の日本

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レンズが撮らえた150年前の日本
小沢健志 監修
山川出版社
2013年08月20日 第1版第1刷印刷
2013年08月30日 第1版第1刷発行
205頁

いつのまにかこの手の写真集は何冊も出版されるようになった。かつては書店でも珍しかっただけにありがたい。もっとも、元ネタである写真の原版が新たに発見されない限り、どれも同じだろうが。

P58 「海外に流出した日本の初期写真」セバスティアン・ドブソン(古写真研究家)が、丁寧に歴史的な流れを紹介している。幕末から明治期にかけての写真を日本の初期写真と定義している。それらは海外に流れたものが多い。ほとんどが個人宅の屋根裏で眠っていたとも。論文として書かれている。面白かった。

光が当てられたのは1980年代に入ってからだという。なるほど、そういえばその頃から書店で見つけては買っていた記憶がある。その都度買わないと、あとからは入手できなくなってしまう。今とは違って、ネット検索でAmazonから買うことも出来なかった時代のこと。

本書では人物よりも町並みの方に興味深い写真があった。

P90
九段阪 常明燈台(港区立港郷土資料館蔵)明治28年(1895)がよかった。日本武道館に続く田安門の手前、靖国通りに今もある。現在と違って写真では靖国通りの北側にある。

もしかすると、この写真も前に買った本に出ていたような気もしてくる。なにしろ整理していないので、わからない。