私の手はなぜ痛いのか、しびれるのか、曲がっているのか 平瀬雄一 幻冬舎 平成32年01月10日 第1刷発行 151頁 |
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こうしたたぐいの本によくありがちな雰囲気がない。著者が運営しているクリニックや整体のような施設への宣伝・誘導もない。巻末に「参考文献」が載っていた。欧文の方が和文よりも多いが、読めないのでこちらには参考にならなかった。冒頭「はじめに」で、ペンフィールドの脳地図とホムンクルス人形を久々に見た。この人形の形状は一度見たら忘れられないインパクトがある。
本書の主眼は年齢で生じた手の病気に、エクオールというサプリが有効であるということ。
ヘバーデン結節になっている身としては身につまされる内容が多かった。それだけに改善されるということに救いも感じた。なにしろ原因は遺伝によるだとか、絶対治らないなどという話が多かったのだ。
よく言われるのが「使いすぎ」「年のせい」「治らない」挙げ句の果てには「遺伝が原因」だ。これでは救われない。
どうしてエクオールが有効なのか。サプリを選ぶときには、何がいいのか。条件が書いてある。P098「どのエクオールを選べばいいの?」
ポイントは3つ
1)エクオールが10mg以上入っていること
そうでないと効き目がないという。
国内販売されている中で3つの製品しかないという。
具体的な商品名が知りたい。
P087「エクオールの手指への影響」の中で、記述があったのが(商品名エクエル(R)、大塚製薬)だった。それ以外は書いてない。この商品は1粒に0.25mgなので4粒を飲めばいいのだという。
2)合成エクオールは避けること
天然発酵がいい。理由はさだかではないという。
3)天然発酵で使っている発酵菌がなんであるかの情報が開示されていること
中にはネズミの腸内細菌を使っているものもあるのだとか。
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ちなみに、以前、自分で購入してみたDHC製「大豆イソフラボン エクオール 30日分」には1粒に(S-エクオール10mg) とネット上で記載があった。しかし、この製品は2~3日、飲んだところ効果がなく、気分も悪くなってしまったような記憶がある。それで急きょ、現在飲んでいる「小林製薬の栄養補助食品 エクオール 30粒」に戻したのだった。この製品には1日1粒で2mgしか入っていないと袋に書いてある。
それでも、この製品で今のところ調子がいいのだがなあ。もっとも2つの製品しか試していないけれど。大塚製薬のエクエルは4千円以上する。2日くらいで調子が悪くなって、飲むのを止めてしまうのであれば無駄になる。大森の病院まで通っていたことを考えれば、それでもまだいいのかもしれないが。
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本書を読んでいて、おやっと思ったことに「こわばり」という表現があった。痛みや指の変形というのは、他でも目にしたことがあった。今回、「こわばり」という指摘をされて、自分でもハッとした。たしかに痛みだけでなく、指にむくんだようなこわばりを感じることがあるのだ。特にギターの練習を続けた翌朝に感じることが多い。右手よりも左手の指がごわごわするような「こわばり」という言い方が適切である。
「エクオール検査」なるものがあるという。ネットで検索すると出るとも書いてあった。Amazonでも見つかる。【あさイチで紹介されたエクオールがチェックできる】ともあった。郵送でやりとりをするらしい。
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P148「日本手外科学会」ホームページを紹介している。リンク、こちら。「手の専門医」の中でも「変性疾患」の専門家が該当するのだという。
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