僕は君たちに武器を配りたい 瀧本哲史 講談社 2011年09月21日 第1刷発行 2011年10月06日 第2刷発行 |
読者に想定しているのは大学生から社会人数年目までとか。東日本大震災の年に出されていた。厳しい、激動、......な年だった。有効求人倍率0.5倍だったとのこと。
終始言っていることは、自分の頭で考えよ(著者は「投資家のあたま」と呼んでいる)、くれぐれも(投資家)に使われる側になるな、本物の資本主義がやってきている、等々。
主張にからむエピソードが面白し。なるほど、2011年当時、そんなこともあったな、あるいはそういう話題も聞いたな、っということで、7年間は十分に昔のことであると実感する。
自分で考えるヒントのようなものも得られやすかった。人気の理由だろう。
最後に吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』が出てきて驚いた。昨年、漫画化され、ベストセラーになったあの本が、こんなところで紹介されるとは。著者にとっては子供のときに読み、大きく影響を受けたのだという。このことにも意外な感じを受ける。
どんな意図で最後にこの本を紹介したのだろうか。
コメント