[NO.1391] 気がついたらいつも本ばかり読んでいた

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気がついたらいつも本ばかり読んでいた
岡崎武志
原書房
2016年12月17日 初版第1刷発行

岡武氏によるヴァラエティブック。本書の解説をネット上に坪ちゃんが書いていた。リンクはこちら

20冊以上にのぼる著者の愛蔵スクラップブックから選りすぐった、各紙誌掲載の書評原稿やエッセイやコラムの数々。写真も豊富に掲載したヴァラエティブックの魅力を、坪内祐三が解説します。

このサイト、思いの外面白し。他にも目をひく記事散見。
今尾恵介著『地図マニア 空想の旅』で地図を読むことの楽しさを知る。関川夏央が解説!
坪内氏の相方である佐久間文子著『「文藝」戦後文学史』が明らかにする文学の歴史。平山周吉が解説! なんてのもある。

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読みであった。今風に言えばコラム集か。岡武氏の選ぶ対象が、いわゆる古本関連以外の部分のところで意外だった。およそシモーヌ・ヴェイユなんて、選ぶとは思わなった。

p099
「シモーヌ・ヴェイユのB面」
講談社現代新書の田辺保「シモーヌ・ヴェイユ」はとてもよくできた入門書で、ぼくは、旧のそのまた旧デザインの(ビニールカバーのかかっていた)版で愛読。シモーヌ・ヴェイユ理解はこの本を一歩も出ることはないと思っている。
先日、旧カバー(杉浦康平デザイン)のを見つけて買って、カバーをはずしてみると、あれ? カバー裏にも赤一色で写真と文字が印刷されている。シヴェイユの肖像と略歴。これがなんともかっこいい。
講談社現代新書には、全部ではないが、こうしてカバー裏にも印刷されたのがある。よくできた本でもあるし、ぜひ、この旧カバー(B面つき)「シモーヌ・ヴェイユ」を見つけてください。

コラム集でいえば、橋本 治のデビッド100(ヒャッ)コラム。(そういえば、対の『ロバート本』がどこかへ紛失した。この2冊は抱き合わせで買ったはず)。

後書きを読んで納得。挿入されていた古本屋の写真は『古本屋写真集』(小山力也との共著)に入れきれなかった分だという。

『雑談王』(晶文社刊)に続くヴァラエティブック第二弾とのこと。ちなみにヴァラエディブック(一人雑誌の単行本化)には、植草甚一、小林信彦、筒井康隆、双葉十三郎、坪内祐三、小西陽康があるという。『ワンダー植草・甚一ランド』は欲しかった。

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本書成立過程が書評関連にブログ内容を加えたとあっただけに、誕生日が出ていた。

p303
二○一六年三月二八日は、私の五九回目の誕生日。これって、Wikiにも出ていない個人情報......。

題名は「たどり着いたらいつも雨降り」からだろうなあ。(笑)