[NO.1390] 宴もたけなわ

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宴もたけなわ/ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち
松田哲夫
小学館
2014年9月3日 初版第1刷発行

こんな本を待っていた。筑摩書房の松田哲夫氏と言えば、こちらの興味のある守備範囲にがっちり収まっている。あ~、そういえばそんなことがあったよね、という懐かしさいっぱいの内容。えっ! そんなことがあったのですか? ということも......。

野坂昭如に手をかじられたという逸話には驚いた。大変だなあ、編集者(あの時代の......と言うべきか)。

もっとも、かつて文壇というものが存在していた時代、文士とのつきあいが濃かった頃の名物編集者(坂本教授のお父上とか)とは、ちょっと違うかな。やっぱり昭和軽薄体以降の話ですよね。嵐山光三郎こと祐乗坊英昭氏や赤瀬川源平さんたちとのつきあい方は新しいと感じました。

寝る前にちょびちょび読む楽しみを見いだせた本でした。