[NO.1381] 古典名作本の雑誌/別冊本の雑誌19

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古典名作本の雑誌別冊本の雑誌19
本の雑誌編集部 編
本の雑誌社
2017年8月30日 初版第1刷発行

こんなのが出るのを待っていました、という内容。お買い得。

ジャンルごとに紹介している筆者がすごい。出版社サイトに目次等あり。リンクはこちら

それぞれのジャンルでこの人に紹介してもらいたいと思っていた人がたくさん。贅沢すぎる人選。

読んでいてなるほどなあ、と思ったのが「中東欧文学 歴史に翻弄された作家のユーモアとアイロニー 阿部賢一」「南欧文学 ドン・キホーテにドン・フアン、カザノヴァを生んだ文学の出発点 柳原孝敦」。文章がわかりやすかった。

国内編では「明治文学 「明治の文学」の『饗庭篁村』をアマゾンで買ってめでたしめでたし 坪内祐三」。そもそもこの人が書いた明治編を読みたくて本書を手にしたのだから。予想外に面白かったのが「大正・戦前文学 文学からたどる大衆の時代 関川夏央」。大正と戦前を一緒に扱うという視点が新鮮だった。

20冊に絞るという編集方針が良くも悪くも面白い。北村薫氏が好きそう。