超・反知性主義入門 小田嶋隆 日経BP社 2015年9月24日 第1版第1刷発行 2015年10月20日 第1版第2刷発行 |
小田嶋節が全開。開くページごとに思わず笑ってしまう。比喩に選択する語彙が可笑しい。もちろん話のもっていき方も。
2013年11月~2015年4月までに書かれた時事ネタもの。もともとが日経ビジネスONLINEに掲載された内容。現在も掲載中。こんなことをWEB上でやっていたのか、と思いながら、以前には愛読していた小田嶋氏の個人サイト偉愚庵亭憮録を見たところ、昨年8月から更新停止中だった。このサイト、炎上してストップしたことがあったような。
内田樹氏のサイトや本もそうだが、読まれなくてはならないという命題がまずある。読者がついてくれることが必須条件。文章上におけるプロの芸のようなもの、それが両者にはある。読者へのサービス精神とでもいうようなもの。読後にちょっと自分が利口になったような気にもさせてくれて。
『我が心はICにあらず』から随分と遠くまで来てしまったものだなと思ったが、よく考えてみると、そのスタンスは変わっていないのかもしれない。
ナンシー関氏のようにならず、いつまでも続けて欲しい。できれば、昔のような内容を読みたい。
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