[NO.1293] ことばの引き出し

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ことばの引き出し
池内紀
大修館書店
1993年11月20日 初版発行

著者の魅力である最近のゆったりしたエッセイより、かたい内容。大修館という版元なので、初出を調べてしまった。第Ⅰ部のみ『言語』誌だったが、Ⅱ~Ⅳはまちまちの発表先だった。国文学や文學界まで多岐にわたっている。

大半が本についての内容。専門が独文なのに、江戸期や中野美代子の中国文学にまで手を広げるところが魅力か。

もっと日常生活とからめたエッセイの方が面白い。温泉巡りとは限らないが。

出版社サイトの本書紹介ページ内、目次もありました。リンク、こちら