[NO.1287] 夏の朝の成層圏

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夏の朝の成層圏/中公文庫
池澤夏樹
中央公論新社
1990年5月10日 初版
1996年7月20日 3刷

池澤夏樹の最初の小説なのだから、読んでいないはずはない。それなのに、すっかり内容に記憶がなかったことに驚く。『スティル・ライフ』は初版でどこかにしまい込んであるはず。

小説の一作目から南方に関係することに、なるほど。福永武彦は北方指向に惹かれながらも、ゴーギャンのタヒチなど南方へも関心を抱いた。しかし、息子さんの池澤氏は一貫して南指向が続く。うーむ。