文庫一番煎じ [文庫の会]・柿添昭徳編著 世界文化社 1995年8月10日 初版第1刷発行 |
著者は文庫の会を主催しているという。はて、文庫の会とはどんな活動をしているのか。すると、かつて物好きにも毎年買っていた『便利な文庫の総目録』を出していたところ、とのこと。
本の置き場がとれなくて困っている今では考えられないことだが、レジ脇に山積みされ無料でもらえる目録だけでは物足りず、80年代~90年代にかけて、あの分厚くて重かった『便利な文庫の総目録』を毎年買っていた。しばらく経つので忘れていた。この本、現在は出版されていないらしい。手持ちのものも、とっくに処分してしまった。かさばるだけだったし。思い出すと、これまでなんだか無駄なことばかりやっていた気がしてきた。
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さて、本書について。まず、総ページ数が358ページある中、p154から後ろには文章がない。いろいろな項目立てによる目録のみ。で、かつて目録が大好きで、各出版社から出ていた文庫目録をぱらぱらやっては楽しんでいた本好きにとっては、これだけで十分に喜ばしい内容なのだろう。
まず、各社の文庫解説目録が紹介されている。それから、だれだれのいま読める文庫本として、赤川次郎さん~吉川英治、渡辺淳一氏まで。さらに、文庫出版社リストがずらずら。で、最後の極めつけが1985年~1994年までの絶版・品切れ文庫リスト。それが著者五十音順(もちろん出版社ごとに整理され)配列でp182~p358まで。いやはやたいしたもの。
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