読書の道しるべ 宮田和美 西田書店 1993年2月10日 初版第1刷発行 |
こんな本があることを初めて知った。神奈川県立川崎北高校の図書館機関誌「ビブリオテーク」に掲載された内容をまとめたものだそうです。機関誌は毎月1~2回の発行で、1990年5月~1992年3月までの33号分が本書になったという。この学校の生徒しか読めないのでは、もったいない。
特定のテーマに沿った読書案内という体裁をとっている。対象が高校生というので、選ばれた本のジャンルは専門書よりも新書などの一般書が多い。生徒へ向けた図書紹介としてだけでなく、読みものとして十分に面白い。それぞれのテーマごとに章立てしてあるような形。で、それぞれエッセイが載せてあるのだけれど、これが素人っぽくて面白い。誤字もそのまま載せてある。書いているのは高校の教員とのこと。(その中のいくつかは生徒による感想文だとも)。
本書のあとに、『読書の道しるべ 続』『読書の道しるべ 続々』の2冊が出ている。
目次
01 千利休
02 朝鮮の文学
03 長崎
04 青鞜
05 パリの日本人
06 グリム童話
07 トルコ
08 小野小町
09 大嘗祭
10 三国志
11 W・A・モーツァルト
12 パリの日本人(その2)
13 スペインの文学
14 アイヌ民族
15 W・A・モーツァルト(その2)
16 太平記
17 イスラム教
18 西遊記
19 タイ
20 長崎(その2)
21 歌舞伎
22 フランス革命
23 民法
24 シェイクスピア
25 ロシア革命
26 中国の近代文学
27 新約聖書
28 メキシコ
29 芥川龍之介
30 水俣病
31 沖縄の文化
32 百人一首
33 絵巻物
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