ウェブはバカと暇人のもの/光文社新書399 中川淳一郎 光文社 2009年4月20日 初版第1刷発行 |
この手のネット社会を論じている本は大きく二種類に分けられる。Web2.0をはじめとして、ネットのプラス面について明るい未来を紹介しているものと、そのマイナス面を述べているものと。で、本書はその後者について論じている。
著者の職業は、最初に勤めた博報堂を退社、現在ネット関連のニュースを配信する編集をしているとのこと。そうして得た経験から言えることは......。そのマイナス面。まあ、本書のタイトルから予想のつくことが多かった中、具体的な指摘が目を惹いた。ネットで投稿してくる人は大半が暇な人たちであることから、サイト運営者として、どのようにクレームに対処したらよいのか。
なるほどと納得したのが、TVの影響の強さ。雑誌の記事と比べ、格段にネットでの影響力が違うという。理由が振るっていた。雑誌は有料であるのに比べ、TVとネットは無料であるという共通点で結ばれているのだという。それだけに、暇人が跋扈するのだとも。
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