[NO.1130] 傷だらけの天使

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傷だらけの天使/魔都に天使のハンマーを
矢作俊彦
講談社
2008年6月19日 第1刷発行

連続ドラマのその後の話。あれから三十数年後という設定。荒唐無稽な面白本だったけれど、途中、飽きてしまったところも。原因はもっと面白かったNO.1131『ららら科學の子』と合わせて同時読みをしたからかもしれない。そうでなければ、これはこれで群を抜くエンタメ本なのだから。

生意気なこと言ってすみません、矢作さんがこんなに素敵な物語を書いて下さりありがたいです。ってところかな。どうも、この世代の方々には頭があがらない気がして、前々から苦手なもので。

p395初出
小説現代特別編集「不良読本」単行本化に際し大幅に加筆改稿しました。

p398
本書執筆にあたり、快く許可してくださったテレビシリーズ原案者市川森一氏、また主演の萩原健一氏に感謝します。筆者

テレ朝ドラマ『相棒』で、今をときめく水谷豊さん。「アニキ~」ってせりふで有名だった例のアキラの役って、今から振り返ると、嫌なんじゃないのかな?

それにしても、矢作俊彦氏の描く主人公って、これでもか、ってほどに、どこまでもおつむの弱い直情径行型だ。どちらかといえば、むしろあざといほど。どらまでは、ショーケンが熱演してました。

そういえば、探偵事務所? という設定だったビル屋上のプレハブ、ペントハウス? のその後の探訪記というのが、一時、ネットで盛り上がってましたが、その後、どうなったのやら。