雑司ヶ谷鬼子母神へ行ってきた

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鬼子母神通り みちくさ市
●会場
雑司が谷・鬼子母神通り
東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺
東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口または3番出口すぐ
●主催
運営/わめぞ  協賛/雑司が谷地域文化創造館

 わめぞ主催のみちくさ市へ。岡崎武志氏の店で『少年探偵団』を買い、サインまでもらってホクホク。心残りだったのは、隣接している店「黒岩比佐子堂」(リンク、こちら)を見られなかったこと。なんだか気後れしてしまって。


 3連休の中日。振り出しは鬼子母神通り みちくさ市(リンク、こちら)。わめぞ界隈の散策も含めて出かけたつもりが、まだまだ残暑が厳しくて、そちらは出直すことに。
 今回は目白駅から目白通りを東進。昭和初期モダニズムを感じさせる千登世橋から、下を走る都電荒川線を眺めてから、鬼子母神表参道入り口へ。
 ずらっと道の両側へ、まるで谷根千でやっている一箱古本市のように出店状態。あまり掘り出し物は期待できないけれど、サブカル風では買いそびれた本を見つけることもありました。最初に1冊縁起担ぎで購入しておこうと、『喜劇人に花束を』(小林信彦著・新潮文庫)を200円で購入。
 荒川線の踏切に向かって進んだところの店で、あな懐かしや、ポプラ社版の『少年探偵団』(江戸川乱歩全集の第3巻)を発見。新しく、きれいなので、奥付を見ると1990年3月刊で83刷。パラパラめくっていると、店番の女性が「お昼のお弁当を買いにでているので、もうじき岡崎さんが帰ってきますよ。」とのこと。店名を見ると岡崎武志堂店舗。ちっとも気がつきませんでした。ちょうどお金を払っているところで、おかたけさん登場。裏表紙にサインをしていただきました。この日のブログ[okatakeの日記]がありました。リンク、こちら
 旧高田小跡で行われている第2会場へ。ちらっと萩原魚雷氏を見かけました。

   ※   ※

 鬼子母神境内でも手創り市なるイベント開催中で、なかなかの人出。こちらの方が、みちくさ市よりも活気があったかも。[手創り市]リンク、こちら
 休み休み散策してから、地下鉄副都心線雑司が谷駅へ。いや驚きました。改札までにエスカレーター3段。その後、ホームはさらにエスカレーターを下ったところ。で、池袋駅で乗り換えてJRで日暮里駅へ。

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 谷根千はいつもの日曜の混み方。一力でラーメン。で、食後に谷中銀座でメンチカツを食べ歩き。なんだかなあ。

 困ったのがブーサンゴ。2時半過ぎにいったのに、まだ準備中。いやはや。次に、三崎坂を登って、喫茶店の乱歩゜(らんぽ)へ。安いラジカセでジャズを流しているのにはビックリ。テーブルに、さっき買ったポプラ社版少年探偵団を広げて、しばし読書。

 で、会計を済ませて出ようとすると、弥生美術館のポスターを発見。栗本薫/中島梓展を開催中。で、思い出しました。立原道造記念館がもうじき閉館してしまうというニュース。
 あせって速く歩こうとすると、根津神社の大祭。警察も出て大がかり。なんとか4時過ぎに弥生美術館へ到着。展示自体は一部屋で、大半が後期の作家時代のものばかり。こちらとしては、出だしの頃の『僕らの時代』や『文学の輪郭』などしか興味がない。
 大学入学以前のノートを切って作ったような手作り小説本? 面白し。
 竹久夢二の作品はほとんど見ずに外へ。

 立原道造記念館はこれで3度目かな。もうじき閉館ということもあって、今まで行った中では一番の人出。
 受付のかたに質問すると、収蔵物は長野県へ運んだとしても、向こうで展示できるかどうかは不明であるとのこと。これで見納めかもしれないので、3階屋根裏部屋の間取り図や例の机などを、あらためてしっかり見てきました。

 返りは本郷通りへ。東大専門前に並ぶ古書店は、日曜休日。ついでに落第横町をのぞくと、レストランの時代には立原道造も足を運んだというペリカン書房の看板。もちろん閉店。ご主人の品川力氏が亡くなって、その後、ずっとこの状態が続いているのでしょうか。 

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 あとから気づいたのだが、鬼子母神裏はボン書店がかつてあった場所だ。『ボン書店の幻』は、その後どこかにしまい込んだまま見つからず、次第に内容までもが記憶から薄らいできてしまっている。
 あの界隈を、もっとうろうろしてくればよかった。いや、あんなにイベントで大勢ざわついてなく、もっとひっそりしているときに出直そう。

【追記】

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少年探偵団/少年探偵 江戸川乱歩全集 第3巻
江戸川乱歩
ポプラ社
1964年8月 第1刷
1990年3月 第83刷

 しばらく経ってから気づいた。このときに買った『少年探偵団』、ハードカバーで買った初めての本だったのだ。小学3年か4年生のころだった。もちろん、現物はすでに影も形もない。しかし、中を読み返してみると、間違いなく、この本は持っていたことを思い出した。それに、この表紙絵、何度も何度も見た記憶がある。何しろ、見たくてもその他には何冊も持っていなかったのだから、十分、見慣れていたはず。

岡武氏サイン

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