お言葉ですが...(4)猿も休暇の巻 高島俊男 文藝春秋 2000年3月1日 第1刷 |
相変わらず、おもしろし。一気呵成に読了。語源について、文字についての蘊蓄、たまらない魅力。
章末に出てくる後日譚がまたよろし。
広辞苑をネタにしての岩波攻撃、辛辣。さらに、新潮文庫版『津軽』注についてもなかなか。渡部芳紀氏、これを読まれどう思われたことか。
もっともなるほどと納得したのが「過去はどう偽造されるか」。『少年H』、三田村鳶魚氏著作も含め、そう思わされてしまうという視点、新鮮。『大衆文芸評判記』『時代小説評判記』、読んでみたくなったのは、高島氏の力。
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