[NO.1040] 僕らのパソコン30年史

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僕らのパソコン30年史
編者 SE編集部
翔泳社
2010年5月28日 初版第1刷発行

本書の成立過程について「編集後記」にまとまっていたので引用。

編集後記
「パソコン史をもう一度まとめておいたほうがいいんじゃないですか」という話があったのはもう十年近く前のことだった。「リタイアする人も増えているし、僕たちももうそういう歳です」。相手は本書にも登場願った下川和男さんであった。それからまた年月を経てしまったが、翔泳社を離れて仕事をするときにまずパソコン史をまとめてみようと思い立った。
パソコンと呼ばれるようになって30年、マイクロプロセッサの誕生から数えると40年ほどの時間を追わなくてはならない。『僕らのパソコン10年史』(翔泳社、1989年)はまだ資料が温かいうちにまとめることができた。しかし、40年間になると時間の向こうにいってしまい、何が確かなことであったか分からなくなるものも多かった。『僕らのパソコン10年史』は心強い指針となったし、翔泳社の雑誌や書籍で知りあった方々からも協力をいただいた。そういった意味で「SE編集部編著」にふさわしい一冊になったと考えている。
本書の第2部の1と2は、年季の入ったPCユーザーである粕川満さんに執筆をお願いした。そのほかのページは清水がまとめた。編集を担当してもらった外山圭子さん、古い資料を探してくださったメーカーの担当者など、たくさんの方々にこの場を借りてお礼を申しあげる。

2010年4月 清水隆

『僕らのパソコン10年史』にも目を通したくなるかな。

内容はというと、年第を追っての通史風。1971年~2009年まで、見開きページを基本に解説されています。写真も多数。初期の電卓は置いておくとして(我が家に初めて訪れたカシオの電卓を思い出しましたが)、NEC製PC8001からが懐かしい。先輩に8001から持っている方がいて、当時、見せてもらったもの。

巻末には、秋葉で主立った場所の今昔風の写真も。おかしかったのは「電子部品の秋月電子からテクノハウス東映の一画は数十年の年月を感じさせない」というキャプション。