日本れんが紀行/煉瓦組の面白さに魅せられて 喜田信代 日貿出版社 平成12年2月15日 初版第1刷発行 |
いやはやたいした本です。主婦が子育てを終え、カルチャーセンターからさらに放送大学を受講したことがきっかけで紆余曲折。その結果、本書が誕生。
どうしてテーマが「れんが」なのかということのきっかけも面白し。長崎生まれの著者が移り住んだ先が札幌。たまたまその近所にあったのが立派なれんが造りのりんご倉庫だった。いずれにしてもきっかけは些細なことからだったとはいえ、このようにきちんとした著書をお書きになれたということがすごい。
その後、放送大学教授から紹介を受け、地元の札幌市立高等専門学校教授の指導を請い、本書ができあがったのだそうです。わざわざ日本全国を回って調べたというパワー! これだけの内容をまとめ上げるには、いったどれだけのご苦労があったことか。
難をいえば造本が心許ないところ。(図書館の蔵書とはいえ)、初めにある推薦の言葉のあたりで、数頁がはがれて取れかけていました。せっかくの労作がばらばらになってしまいそう。
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