戦中派天才老人山田風太郎 関川夏央 マガジンハウス 1995年4月20日 第1刷発行 1995年6月14日 第3刷発行 再読 |
再読なるも、当サイト内「ほんのあれこれ」開設以前のことなので、記載なし。で、ここに改めて記述。
関川夏央氏、山田風太郎大人にインタビューした最初の人物であった由、その慧眼に納得。たしかにその後、多数の有名人が対談やら訪問記などを残していましたっけ。
さらに本書の特徴である、単に聞き書きをそのまま書いたのではなく、関川氏が手を加え構成を工夫したという記述を読み、ますます納得。ただし、山田氏が口にしていない記述は一切ないという、その内容、最後まで読むと大きく腑に落ちます。なにしろ、山田氏の発言はあちこち思いがけない方角に飛び、なおかつ同じ内容の堂々巡りを繰り返すのですから。どこまでがおとぼけで、どこからが本当に忘れてしまっての繰り返しなのか、インタビューの当事者である関川氏でなきゃ、わからないこともたくさんあったことでしょう。
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