床下の小人たち/岩波少年文庫062 メアリー・ノートン 作 林容吉 訳 岩波書店 1956年3月20日 第1刷発行 2000年9月18日 初版第1刷発行 |
去年の暮れ、西荻の古書店をはしごしたときに購入したもの。惜しむらくは、購入した古書店がどこだったのか忘れてしまったこと。今年の7月封切り予定、スタジオジブリ新作『借りぐらしのアリエッティ』の原作。それがきれいな本なのに250円也。で、即購入。帰宅後に気がつきました。安かった理由は書き込みのためでしょう。おそらく読書感想文を書くため。登場人物名には青ボールペンを使って○で囲み、気になった部分にはシャープペンと蛍光ペンでサイドライン。それも初めから44ページまでの間に限定。この後、面白くなるのに挫折したのかも。なんだか微笑ましくなりました。終わりまで読んでないような新しさ。
同じ岩波少年文庫シリーズで以前に読んだ『トムは真夜中の庭で』ほどの感動はないけれど、そこそこゆったりのんびりした内容。なんだか佐藤さとるのコロボックルシリーズは、これを下敷きにしたのかと推測。以前、『だれも知らない小さな国』から『ふしぎな目をした男の子』までを熱心に読んだ者としては、こちらの英国物語についても知っていれば手を出していたのになあ、と後悔しています。
こちらメアリ・ノートンさんの作品もシリーズものなので、続きを読んでみたくなりました。これから夏にかけて、ジブリの原作ということで騒がれるのでしょうねえ。先日、テレビでキャイーンのウドが本書を手にして『借りぐらしのアリエッティ』を紹介していましたから。
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