[NO.935] 黒猫の三角/講談社NOVELS黒猫の三角/講談社NOVELS

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黒猫の三角/講談社NOVELS
森博嗣
講談社
1999年5月5日 第1刷発行

 まさかと思ったら、最期に大どんでん返し。探偵役が犯人だった。これって、アクロイド殺人事件が嫌いな読者にとって、同じ種類の嫌気がさすばかり。なんだかなあ。

 なにしろ、このVシリーズを飛ばしてGシリーズを先に読んでしまっている身にとっては、探偵保呂草潤平は度々登場して顔なじみであり、まして本シリーズはこれから保呂草潤平を語り手として続くのだ、という先走った知識があったものだけに、いやはや驚いたのなんのって。
 一番最後に、外国へ行っていたという本物の保呂草潤平が登場することで、そりゃあ多少は裏切られたような気分も緩和されたけれど。