[NO.899] 一杯目と二杯目の合間に/日付のある六百のお話

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一杯目と二杯目の合間に/日付のある六百のお話
川村二郎
朝日新聞社
1997年12月5日 第1刷

 期待したよりもおとなしい内容。お題の選び方に偏りがあるというべきか。両端に大きく振れるのですね。それがいかにもという感覚を覚えます。
 変だなあと著者略歴を見ると、あれま。朝日の元編集委員。ウィキペディアによれば「文芸評論家の川村二郎とは同名異人」。文芸評論家の川村二郎さんと丸谷才一さんは同人誌のころからの間柄。篠田一士さんもでしたか。なんとも初歩的な間違い。ずっと昔に忘れていました。

p230
 この本は一九九五年と九六年の二年間「朝日新聞」の夕刊一面に連載したコラム「きょう」をまとめたものである。
 コラムは字数にして二百二十余字の小さなもので、簡単にいうと、「きょうはどんな日か」を書く。

途中略
 「一杯目と二杯目の合間に」という洒落た書名は、小説家の丸谷才一さんにつけていただいたものである。
もったいないような。

【追記】
ところで、枝葉末節ながら、疑問があります。

Amazonで本書のページを開くと出ている「商品の説明」に、わからないことがありました。リンク、こちら 

「商品の説明」には「「BOOK」データベースより」と「「MARC」データベースより」の二つから、書籍の紹介が引用されています。ところが、この二つに「違い」がありました。


商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
この世は、ひとつの舞台。人間はみな、現れては消える役者。一日に一話。二年間、評判を集めた朝日新聞夕刊連載コラムは、古今東西の人間たちが織りなす「ちょっといい話」の決定版。
内容(「MARC」データベースより)
この世は、ひとつの舞台。人間はみな現れては消える役者。一日に一話。1995年と96年の2年間『週刊朝日』に連載したコラム「きょう」をまとめたもの。古今東西の人間たちが織りなす「ちょっといい話」の決定版。

出典は「朝日新聞夕刊連載コラム」と「『週刊朝日』に連載したコラム「きょう」」のどちらなのでしょうか。あるいは、二つは同一内容だったのでしょうか。

「朝日新聞デジタル」の本書紹介記事には、『朝日新聞』夕刊に95年から2年間連載された「きょう」を集大成。とあります。リンク、こちら 

本書の初出はどっち?