ダビデの星の暗号/角川文庫 井沢元彦 角川書店 平成15年5月15日 初版発行 再読 |
もともと1988年9月、講談社文庫で出されたそうなので、きっとそっちで読んだのでしょう。ところどころ、忘れており、十分楽しく読書。それにしても、この表紙絵、他に何とかならなかったものか。
井沢氏はデビュー作『猿丸幻視行』が出たときに、面白く読んだ記憶あり。その記憶に比べると、本書は(再読ながら)後半が粗いままに解決しすぎかと。
せっかく着想がいいだけに、もう少し時間を掛けて丁寧に書いてもらえたら、というのが感想。
主人公芥川龍之介の身辺や当時の世相など、背景を読む楽しみがよろし。いきなりユダヤの陰謀では、寂しすぎ。
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