続・書斎の寝椅子 江國滋 岩波書店 1996年3月8日 第1刷発行 再読 |
著者、亡くなる前年の出版。それにしても「やなぎ句会」のメンバーで、ご存命なのは。
表紙のカットも著者。
p33
山口瞳著『行きつけの店』(TBSブリタニカ刊・2500円)
ふつうの単行本よりひとまわり大きい、昔流にいえば菊判二五七ページの随所にカラー写真を配した贅沢な造りに加え、前ページ、赤い罫囲みの上部に余白をとった読みやすい組み方と、シャープで、しかも品のある明朝体活字が、好もしい。奥付でたしかめてみたら〈印刷――株式会社精興社〉とあったので、なるほどなあ、さもありなん、と納得したといえば、わかる人にはわかっていただけるはずだが、わからない人には、精興社の活字のよさをいくら説明しても、おわかりいただけないんじゃないか。
こういうのを読めることが、幸せ。
初出、雑誌「図書」連載。
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