[NO.817] 笑うふたり/語る名人、聞く達人/高田文夫対談集

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笑うふたり/語る名人、聞く達人/高田文夫対談集
著者代表 高田文夫
中央公論社
1998年6月15日 初版印刷
1998年6月25日 初版発行

 濃い中身ではない。高田文夫氏の対談なので、どれも軽く読めるものばかり。表紙(装幀も)がビートたけしの絵(「笑う面々」というタイトル)なんですねえ。

 巻末に『プレジデント』誌連載の「高田文夫の東京笑芸大学・喜劇人講座」(1997年5月号~98年1月号)に加筆、とありました。扉を開けると各対談のお相手と一緒に撮った写真が。どの顔もみなさんお若い! 10年以上も前のものなんですものね。この写真の顔も、そして対談内容も、三木のり平氏がいいですねえ。
 伊東四朗は今と変わらず。イッセー尾形は若い。萩本欽一は元気が薄い時分。谷啓はマイペース。小朝、青島、談志は面白くない。バンダナ巻いてた頃の談志は、......どうもなあ。老いを意識している今の方が面白し。

目次
まえがき
伊東四朗/しっかりした作り手と芸人がいて初めて、笑いが芸になる。
三木のり平/笑いは撮り直しちゃダメなんだ。自分の「ウンコ」なんか見たくない。
イッセー尾形/日本人でも異人さんでも、笑いのツボは世界共通。
萩本欽一/テレビに芸はいらない。芸は舞台でやるものだ。
谷啓/「ガチョーン」のあの間は、ジャズから来てる。
春風亭小朝/落語が生き残る道は<愛>しかない。
青島幸男/絵描き、物書き、ジャズ歌手、噺家......なりたいものがたくさんあった。
三宅裕司/コントは稽古してればしてるほど、アドリブが面白くなる。
立川談志/どうもこの世はウソくせえ。夢ン中のほうがほんとじゃないかってきがしてる。