韓国・インド・隅田川 小沢昭一 三月書房 昭和62年1月15日 発行 |
出版社名はもちろんのこと、こんな本のあることも、まるで知りませんでした。面白いですねえ。活字が大きくて、驚き。表紙のタイトルが魅力的。色合いといい、デザインといい、なんとも洒落ています。
p218「おわりに」よれば、この本は、『食・食・食(あさめし ひるめし ばんめし)』という季刊紙の、一九八三年夏号から終刊の一九八六年冬号までの間に連載した「食う寝る処に住む処」を、ほんの少し補筆しまして題名を、なぜか『韓国・インド・隅田川』とかえ、一冊にまとめ たものだとか。
調べてみると、三月書房さんは面白い本を出しているのですね。「てのひらにのる小型愛蔵本」とは、そそられるネーミング。つい手を出したくなります。ここから素白さんを出してくれないかな。
本書の語り口はまるで「小沢昭一の小沢昭一的こころ」そのもの。
題名の由来はおそらく、その三つの場所を旅したり歩いたときの内容が含まれていることからでしょう。インドを訪れたときには体調を壊し大変だったとか。文章の大半は身辺雑記の類。で、それはそれで面白し。
やっぱり小沢昭一氏一連のエッセイ雑文集と同じだったみたいです。
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