高橋克彦の浮世絵ワンダーランド/CORONA BOOKS 高橋克彦 平凡社 2000年10月10日 初版第1刷発行 |
いわゆる芸術としてではない、浮世絵を紹介しています。明治維新後、海外に流出した浮世絵が逆輸入され、海外で芸術として評価された影響から、国内でも同様の見方ばかりされていたことへの違和感があるのだといいます。
本来、浮世絵は庶民にとってもっと、身近な役割を果たしていたのだそうです。なるほど、本書で紹介されているのは面白いものばかり。
国芳の浮世絵「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」を実際に大勢の人間で試している写真が最期のページに掲載されています。これは以前、TVで見た記憶がありまし。
なるほど、本書は、1999年6~7月に放映されたNHK人間講座「浮世絵ワンダーランド」を文章化し、加筆したものである。と記されていました。あれからすでに9年も経っていたのですね。
異国言葉を紹介しているという上記のものを見ていて、連想したのが川上澄生の一連の南蛮もの。こんな類似性に偶然のはずはありません。なるほど。みなさん、ご存じだったのでしょうね。
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