[NO.693] 東京暮らし

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東京暮らし
川本三郎
潮出版社
2008年2月20日 初版

目次
■文人たちが歩いたまち
美術館を歩いて町のなかへ
水の城下町・上州小幡
荷風と古本
市川時代の荷風
東京と猫を愛した画家、木村荘八
「荷風のリヨン」への旅
下町えれじい 鈴木清順小論
柴田宵曲のいた時代
「隠れ里」を求めての町歩き
旧制高校的教養が羨ましい
駅前食堂のビール
東京郊外を描く 山口瞳小論
引用の楽しさ
悪魔のささやき

■旅は映画に誘われて
歩くことから始まる
父親気分
釜山映画祭を行く 二〇〇〇年十月
小津映画に見いだされる「時」
旅は映画に誘われて
定番の安心感 銀座並木座のこと
禁止事項を作る

■猫の尻尾に訊いてみる
又なでに来ていいでしょうか
公園の猫を引取った
ねこめしの幸せ
みっちゃんのお絵かき

■青いインキに言葉をのせて
猫を見送る
「昔」を振り返る
誰かがすでに読んでいる
夜の散歩で
亡き人への祈り込めて
試合より記憶に残る味
大衆食堂
大阪の商店街で
「第三の男」を愛する日本人
ささやかな華やぎの時間
古い言葉の豊かな懐かしさ
夫婦、親子で一つの傘の中
画家と下町スケッチ
アジサイの季節
一人旅これだからやめられない
変わらぬ個人商店の風景
懐かしさ漂う「胡同」
二人の若い大工さん
ひとり旅に出る理由
独りを慎む
敗者は賛美され英雄に
夏の身だしなみ
八月は祈りの季節
昔の風情堪能し銭湯へ
梅干しで医者知らず
情勢の一人酒
小さな古書店

 大きくは章立てされていますが、ぱらぱらと好きなところをめくって読めました。拾い読みをしながら、いつの間にか最後まで読了。楽しめました。川本節が堪能できます。

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