日乘:Note to Self

東京の編集／The edit of Tokyo 菅付雅信 ピエ・ブックス 2007年12月10日　初版第1刷発行

　どちらかといえば最近は古書にばかり目が向かっていたので、こうしたおしゃれな本は新鮮でした。

　11人の編集者へのインタビュー。特に『ソトコト』編集長小黒一三氏の人生に圧倒されました。

ｐ７０
　小黒一三さんほど、数多くの伝説、逸話に包まれた編集者もあるまい。
『ブルータス』の特集で、日本人で初めて中国でファッション撮影をやった、アフリカで象を買った、マガジンハウス社員時代にアフリカにホテルを建てた、 『ブルータス』をやりながら競合誌の『エスクァイア日本版』で特集を手掛けた、借金が何十億ある、等々。多分に尾ひれがついた話があるが、それでもそれら の途方もない話を信じ込ませる作品と風貌が彼にはある。彼は、編集者はロマンを具現化する職業という側面をもっとも体現する人物であることは間違いない。
　はてさてその噂の真偽のほどはいかに。彼が現在、発行人兼編集長を務める『ソトコト』編集部にて、小黒伝説を検証した。

【追記】
その後、出版社サイトのリンクをたどると、切れていました。残念。