[NO.623] 活字探偵団/別冊本の雑誌10

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活字探偵団/別冊本の雑誌10
編集 本の雑誌社
本の雑誌社
1994年10月25日 初版第2刷発行

 かつて、いやというほど読んだ記憶の本。ほとんど暗記してしまったくらい、何度も読みかえしました。挿入されている写真を見ると、一気に記憶がよみがえります。それを今、こうしてまた読んでいるのも、なんだかなあ。でも、悪い気はしません。

 「帝都奇譚倶楽部」の江戸川小五郎氏の全身アップ写真や「青木まりこ現象」をいま振り返る、という企画。懐かしい限りです。また、☆中場利一の突撃対談「帝都奇譚倶楽部」会長・江戸川小五郎氏に聞く! あの『薔薇の名前』ってどんな話なん? での「お二人の写真」と掛け合い漫才のようなそのやりとりには、何度読んでも笑いを誘われます。
 タンクローリスト中場利一氏の登場は、まるでロックバンドのキャロルが登場したときのような衝撃でした。いうなれば、中場氏は読書界の永ちゃんですな。御母堂の読書エピソードも捨てがたいです。

 とくに「青木まりこ現象」なんぞは、本の雑誌に掲載されたときにも注目していただけに、おやっ! と思った記憶がありました。
 小学館・学習マークに秘められた謎を追う、という特集もよく覚えていました。このマークは、その後、小学館社員による卓球クラブ「小ピン」に受け継がれていくのですから。