文庫びっくり箱 則枝忠彦 青弓社 2001年9月21日 第1版第1刷 |
表紙カバーにもあるとおり、多種多様(立川文庫やカバヤ文庫なども収録)な文庫について書かれているのが特徴でしょう。広範囲なので、もちろん岩波をはじめ大御所もしっかりおさえてあります。レクラム文庫など海外の説明もはずされていません。ほんとうに文庫にまつわる豊富な内容。
巻末p167から引用
ある江戸期の本を買ったのだが、初版で○○年代のものだからといわれて高かった。数年後不要になったので売 りにいくと、「これは初版ではありません」。「これ買ったときの目録だけど初版となってる......」「その目録怪しいですね、おそらくこれが初版ではなくて、 この本の初版は○○年。よくやる手ですよ、そんなのを出すとこは......」「アノー、この目録お宅のだけど」。これは、京都のさる和本専門店での実話である。
店名を知りたいものです。
上記のすぐあとから数ページに渡って載っている「蔵書一覧」に目を通していて、自分の蔵書と重複する内容が多いことに嬉しくなりました。
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