夜の魂/天文学逍遙 チェット・レイモ 訳 山下知夫 工作社 1988年4月20日 発行日 |
どうもこの手の本は苦手であることが、今回通読してみてわかりました。サブタイトルにあるとおり、天文学を通してのエッセイです。(書かれた当時)最新 の天文学や物理学のトピック的話題も挿入され、面白く書かれていました。文章もうまいです。ただし、翻訳が「日本語」としてうまいか、と聞かれれば素直に 肯けない気がします。
気が向いたページを開き、先を焦らず、ゆったりと楽しみながら読み味わうといいようです。
p9
ただし知ることは、博物学者のジョン・バロウズがいみじくも述べたように、物事の半分を占めているにすぎない。残りの半分は愛することの領分である。以下のページに繰り広げるのは知ることと愛することの練習なのだ。
夜空を観察する技術は、五〇パーセントが視覚の問題で、五〇パーセントが想像力の問題である。
この著者は半々に分けるのがお好きなようで。
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