アメリカの鉄道史/SLがつくった国 近藤喜代太郎 成山堂書店 平成19年10月18日 初版発行 |
どうも鉄道ファンにはなれそうにありません。しかし、それでもこの本には惹きつけられました。著者はお医者さんであって、鉄道に関しては素人のファンとして接してきたのだといいます。それでいて、これだけの本を著すとは。
図版、写真等、実に充実しています。各術書の体裁。ネットで多くの資料に接することができたとありましたが、それにしても大変な量です。
なるほどと思ったのは、「まず公益性を重んじる日本とも欧州とも異なり、企業の自由を重んじるアメリカの鉄道は、日欧とはかなり異なった道を歩んで興隆し、そして没落した」という序のことばでした。収益が望めないとすると、たちまち廃れてしまう鉄道というのも困ったものです。水道や電気などのインフラなどの民営化を思い浮かべてしまいました。
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