[NO.571] 片岡義男[本読み]術・私生活の充実

00.jpg

片岡義男[本読み]術・私生活の充実
片岡義男
晶文社
1987年12月5日 初版
1989年2月10日 2刷

 不思議な本でした。この本があったことを、すっかり忘れていました。片岡義男氏らしい面白いページに惹かれましたが、バブル期の馬鹿馬鹿しかった雰囲気を思い出させる箇所も。

 紹介している本、そのすべてが洋書です。巻頭の著者近影には笑ってしまいました。(撮影時で計算しても)50歳近い年齢で、この写真(のポーズ)には無理を感じます。

01.jpg

p30
 ぼくはテーブルに足をあげるのが子供の頃から好きで、ホテルのコーヒーショップやロビーではこれが出来ないですけれど、部屋なら自由ですね。......

 いくら子供の頃から好きだったとしても、ですねえ。たしかに、当時、FM東京『気まぐれ飛行船』は聞いていましたし、『ぼくはプレスリーが大好き』も愛読書でしたし、けっして著者のことは、いまも嫌いではありません。ここで強いてあげるなら、当時の雑誌『ポパイ』文化が嫌いだったのかもしれません。

 角川の雑誌『野生時代』はほとんど買ったことがなかったことに気がつきました。『スローなブギにしてくれ』も読んだことも観たこともなし。南佳孝のテー マソングが嫌。同じ福生が舞台でも、大瀧詠一の方は大好きでした。しかし、これもよく考えてみれば、80年代になって売れ出す前のことなので......。

アーカイブス1へ