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シリーズの最後です。漱石が伊豆で大吐血した「修善寺の大患」をクライマックスとして展開していきます。吐血場面の図柄はちょっと気持ち悪し。急きょ駆 けつけた漱石の幼い子供たちが飽きてしまって、小宮豊隆に散歩へ連れ出してくれるようせがむ場面など、漫画ならではのリアルさを感じながら読みました。
歴史漫画の難しさは、当時の場面を描くために膨大な量の資料が必要だといいます。言葉をいたずらに重ねた説明より、たった一枚の絵を見せれば簡単に理解できてしまう(感じてしまえる)、ことがたくさんあります。
漱石はそのときに30分間意識を失ったといいます。そこで、漱石が見たという設定で、幻想的な場面がこれでもか、と山盛り出てきます。これまでのまとめといった趣。1巻からの登場人物たちが、入れ替わり登場します。それだけに散漫なところも。
ところで、江戸東京博物館では、これから
平成19年9月26日~平成19年11月18日
特別展 文豪・夏目漱石 -そのこころとまなざし-
東北大学創立100周年・朝日新聞入社100年
-江戸東京博物館開館15周年記念-
があるのだそうです。
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