ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内/とんぼの本 小林司・東山あかね 新潮社 1993年3月25日 発行 1997年5月10日 5刷 |
類書が多い中、「ロンドン案内」に視点をおいた内容が、この本の特徴といえるでしょう。ホームズが活躍した当時の写真と現在の写真を併記してあります。写真自体もきれい。一日コースや半日コースなどと、観光案内のような構成。
シャーロッキアンとしても有名なお二人の著書なので、記述も正確なのでしょう。それほど深いマニアではないので、残念ながらこちらにはわかりません。
ここで思い出しました。かつて年少のころ、長沼弘毅著『シャーロック・ホームズの紫烟』文芸春秋社(1966年)を昔ながらの新刊の書店で、埃の被った書棚から偶然にも発見したことがありました。そんなこと、今の新刊書店では、想像もできません。大型書店やチェーン店などがなかったころには、売れ残った本がいつまでも書棚に残っていることがあったようです。それがシャーロッキアンとの初めての出会いでした。世の中には、こんな世界もあるのか、と深い感慨につつまれました。その後、この道への深入りは中断。それが良かったのか悪かったのか。
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