[NO.401] ねじとねじ回し/この千年で最高の発明をめぐる物語

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ねじとねじ回し/この千年で最高の発明をめぐる物語
ヴィトルト・リプチンスキ
春日井晶子 訳
早川書房
2003年7月10日 初版印刷
2003年7月15日 初版発行

 大変失礼ながら、前評判ほどではありませんでした。(いくつかの書評で見て、勝手ながら期待していたもので。)確かに、ねじとねじ回しが人類にとって、この千年間で最高の発明であると言われれば、そうかもしれないと納得します。しかし、本書ではその具体的な点が、どうも曖昧なまま終わってしまっているような気がしました。この違和感はなんでしょう。妙にしっくりしません。

 ねじとねじ回しの歴史が、図版も豊富に描かれています。技術史における役割や位置づけもわかりました。でも、もう一歩、わくわくさせて欲しかったといっては失礼でしょうか。