[NO.396] 日本の美術11 No.438 羊皮紙に描かれた航海図

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日本の美術11 No.438 羊皮紙に描かれた航海図
大塚英明
至文堂
2002年11月15日 発行

 朱印船貿易のために必要とされたという「羊皮紙に描かれた航海図」です。なんともいえない、美しいものです。異国情緒あふれるそれらは、きっと南蛮船によってもたらされたものなのでしょう。

 さすがに羊皮紙でこそありませんが、かつて、徳川家康は「世界図屏風」なるものを見ながら、世界の様子を講義させていたのだそうです。当時のオランダ商館長の日記にも、「彼等の國からスペインを経てインドに到り、最後に日本の到る海上の通路を、我々に示すことのできる地圖を描かせるように」とあるといいます。